加齢による衰え

テストステロンの減少は、年齢を重ねるにつれて進行していきます。体内でテストステロンを生成するライディッヒ細胞が年齢とともに減少することで、テストステロンの低下を招きます。ある実験によると、20代から30代にかけてテストステロンの量が急激に減ることが判明しています。年齢による衰えを完全に防ぐことはほぼ不可能ですが、ライディッヒ細胞は抗酸化物質の投与によって抑制することができます。

ストレス・睡眠不足

加齢による衰えのほかに、テストステロンの低下を招く要因の一つとして、ストレスが挙げられます。脳に強いストレスを感じると脳内でCRFが生成され、これがホルモンの分泌を妨げています。ホルモンが不足するとテストステロンが作れなくなるため、性欲減退につながってしまいます。また、睡眠不足もテストステロンの減少にかかわってきます。テストステロンは睡眠時に活発に生成される特徴があるため、十分な睡眠時間を確保する必要があります。

喫煙・飲酒習慣

喫煙や飲酒の習慣がある人も要注意です。お酒は適度な量と頻度を弁えていれば問題ありませんが、大量の飲酒を毎日続けることでテストステロンの減少につながります。お酒に含まれるエタノールは精巣に負荷をかけ、テストステロンの生成に悪影響を及ぼすからです。また、喫煙の習慣はホルモンバランスを著しく乱し、テストステロンの減少を招く可能性があります。どちらも辞めるとストレスの原因になることもあるため、少しずつ減らしていきましょう。